Just a Day ♦映画日記♦


歪んだ一族の歪んだ愛情。


【ストーリー】

汚職事件の告発記事を書いたため名誉棄損で敗訴したミカエル・プロムクヴィストは共同経営をしている雑誌「ミレニアム」を辞めざるおえないと頭を抱えていた。ある日、スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族に関する執筆の依頼が舞い込む。しかしそれは表向きで、本当の目的は40年前に起きた姪のハリエット失踪事件の真相究明だった。40年前に一族が住む孤島から突然消えた少女ハリエット。ヴァンゲルは彼女が一族の誰かに殺害されたと信じていた。依頼を受けて調査を開始したミカエルは、成功の裏に隠された過去があることを知るが手がかりを掴めずにいた。そこで一族の弁護士から天才ハッカーのリスベット・サランデルを紹介される。彼女は小柄でガリガリに痩せており、肩口から背中にかけてドラゴンのタトゥーが彫られていた。そして二人はハリエットが残していたメモは聖書に関係しており、未解決の連続猟奇殺人事件との関連を突き止めるのだが・・・。



全世界で大ベストセラーとなった小説「ミレニアム」シリーズの映画化です。この小説は三部作になっており、この映画も続編の製作が決定されています。「誰がハリエットを殺したのか」というナレーションと謎めいた演出のTVスポットの効果もあってか劇場は満席でした。皆さん、サスペンスが好きなんですかね。


実はこのハリウッド版ドラゴンタトゥーの女以前にスウェーデン・デンマーク・ドイツで映画化された3部作があります。それも世界ではヒットしたんですが日本だとあまり良い結果は残せませんでした。スウェーデン版を観ていないのであまり適当なことは言えないのですが、ハリウッド版だと順調なランキングになるのは実に日本人らしいなと感じます。もちろん宣伝展開・予算の違いや俳優女優の魅力の違いなどあるためこの様な結果になるのも妥当な気もします。


映画の内容はかなりスリリングな展開が待ち受けている。更に魅力的な登場人物たちがこの映画を盛り上げています。特にリスベット役の彼女の魅力にはまる人が続出するのではないだろうか。やはりどのような登場人物もキャラクター付がしっかりしているとより魅力が増しますね。


これはサスペンス映画のため謎解きの面白味もありますが、結構グロい演出もあるため受け付けない人もいるかもしれません。ですが、この映画の世界観でそれがなかったらつまらないでしょう。


「誰がハリエットを殺したのか」


皆さんも主人公のミカエルと一緒に謎解きに挑戦してみてください。

断然お勧めの一本です。


ドラゴン・タトゥーの女 (ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ主演) [DVD]/出演者不明
¥3,990
Amazon.co.jp