宇宙人も故郷に帰りたい。

【ストーリー】
1947年、アメリカのムーアクロフト。ある幼い少女は夜中に怪しい光を放つ飛行物体が愛犬に向かって墜落してくるのを目撃した。この出来事から60年。イギリス人のSF作家クライヴとイラストレーターのグレアムはオタクが集まるSFイベント「コミコン」に参加した。その翌日に二人はレンタカーを借りてアメリカのUFOスポット巡りに出発。快適で楽しい旅路の途中、エリア51付近で1台の事故現場に遭遇する。事故を見過ごすことも出来ずに車内の様子を窺うと、姿を現したのは「ポール」と名乗る宇宙人だった。そしてポールは60年前に地球に来て政府に捕まっていたのだが故郷に帰るのを手伝ってほしいと言うのだ。二人は無事にポールを故郷に帰らせられるのか。


SFコメディ映画です。アメリカのコメディ映画は笑いの文化の違いで全く笑えない時があります。きっと面白い台詞を言っているのでしょうが、劇場で笑っているのは外国人の方々だけ。結構、誰にでもある経験でしょう。

今回の映画は笑えました。映画の演出では万国共通で笑える要素があります。そのため観終わった後はずいぶんスカッとした気分になります。

宇宙人が故郷に帰りたいと言うので男2人と宇宙人1人の珍道中。目的地までにはMIB(メン・イン・ブラック)風な捜査官や敬謙なクリスチャンが追ってくるドタバタ劇。

ずいぶんと面白い企画と設定です。

また劇中では実際の現実世界で起こった出来事や人物とも絡めています。スター・ウォーズやスティーブン・スピルバーグやXファイル等、SF映画好きの心をくすぐる設定はきっとバッチリと客層に届くでしょう。

映画では数多くいる宇宙人の中でも今回出てくる宇宙人は極めて人間臭い。外見はグレイだが60年も地球にいたために習慣などは人間そのものだ。

地球人男2人と宇宙人1人は何だか地球人男3人の仲良しな旅行に見えてくる。だが、1人は宇宙人。宇宙人がいることで巻き起こる騒動を実に面白く作り上げていて笑えるコメディ映画でもあり、ハートフルな映画でもある作品です。

宇宙人ポール(サイモン・ペッグ、ニック・フロスト出演) [DVD]/出演者不明
¥価格不明
Amazon.co.jp